
2025年12月25日の埼玉建設新聞において、同年10月に埼玉県建設業協会が主催した「2025年技術発表会」での弊社の発表内容が掲載されました。
■ 発表の背景と課題 弊社が担当した大久保浄水場の配管工事では、地中に複雑に埋設された既存管の正確な位置情報が図面と一致しないという課題がありました。従来の2D図面による管理では、新設する大口径管(φ2000)との干渉を完全に予測することが難しく、施工の遅延や手戻りのリスクを抱えていました。
■ 3Dモデルによる革新的な解決策 この課題に対し、弊社は試掘調査に基づいた3Dモデリングによる設計照査を実施しました。 目に見えない地中構造物をデジタル空間で可視化することで、関係者間での迅速な情報共有と、ミリ単位での正確な位置関係の把握が可能となりました。
■ 導入の効果と今後の展望 3Dモデルの活用により、以下の成果が得られました:
- 照査時間の短縮と、施工速度・品質の向上
- 手戻りリスクの解消による安全性の確保
- 若手技術者の教育や技術継承への寄与
今後は、この知見をさらにBIM/CIMやICT施工へと繋げ、建設業界全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に貢献してまいります。